自覚症状がない!?閉塞性動脈硬化を見極める4つの症状について
高血圧がサイレントキラーと呼ばれているように、血管の病気の中には必ずしも自覚症状を伴わないものがあります。
そのため血管の病気は気づいたときには手遅れになりやすいのです。
では、体内に活性酸素が増えることで起こる動脈硬化はどうでしょうか。
今回の記事では動脈硬化の症状について解説します。
症状を知ることができれば、動脈硬化に迅速に対応することができます。
原則として動脈硬化は無自覚に進行する
動脈硬化とは血管の壁にコレステロールが付着することで厚くなったり、血管の壁が柔軟性を失い硬くなったりすることにより血管本来の働きが弱くなるものです。
多くの原因により進行しますが、根本的なところでは体内の活性酸素の増加に原因があります。
しかし、動脈硬化は加齢とともに進行する側面もあるため、必ずしも常に自覚症状があるわけではありません。
特に若いうちは動脈硬化の進行に症状で気づくことは難しくなっています。
私たちは生きる以上、脂質やコレステロールは摂取していかなければなりません。
そのため、それらが血管の内側に付着すること自体は避けられないのが実状です。
閉塞性動脈硬化症の症状
ここまで動脈硬化には自覚症状がほとんどないことを紹介しました。
しかし閉塞性動脈硬化症については一定の症状が表れることが多くなっています。
以下では閉塞性動脈硬化症について解説します。
閉塞性動脈硬化症とは
閉塞性動脈硬化症とは手足の動脈硬化を指します。
手足の血管が狭くなったり、詰まってしまったりして、血液の流れが悪くなるものです。
手足の血管は冠状動脈、大動脈などと比較すると動脈硬化になりにくい特徴を持っています。
しかし手足の動脈であってもコレステロールは付着していき、加齢による硬化も進行します。
そのため閉塞性動脈硬化症の症状を知ることは、自身の血管の状態を知ることに繋がります。
閉塞性動脈硬化症の症状
閉塞性動脈硬化症には以下の症状があります。
- 手足の冷感、痺れ、指が青白くなる
- 一定の距離を歩くと、脚に締め付けられるような痛みが出る
- 安静にしていても手足に刺すような痛みがある
- 手足に潰瘍ができたり、壊死したりする
閉塞性動脈硬化症は4つのステージがあります。
第1度は閉塞性動脈硬化症であっても症状はほとんど自覚できない場合が多いです。
しかし、特別なことがなくとも手足に痺れがあるような場合は注意が必要です。
第2度は間欠性跛行と呼ばれるもので、一定の距離を歩くとふくらはぎをはじめとした脚に締め付けられるような痛みが表れます。
ただし、この痛みは一定時間の休憩で消え、また歩き出すことができます。
第3度は安静時疼痛と呼ばれ、安静にしていても手足に刺すような痛みが表れるものです。
第3度からは閉塞性動脈硬化症の中でも重篤なものとなるため、早期の治療が必要となります。
第4度では、手足に潰瘍ができ、また手足が壊死します。
第4度は最も重度なもので、最悪の場合は手足を切断しなければならないことがあります。
このように動脈硬化は一般的に自覚症状がなく進行していきます。そのため定期的に医師の診察を受けることで、自身の硬化の状態を知る必要があります。閉塞性動脈硬化症は自覚症状のある動脈硬化なので、手足の痺れ、歩行による痛み、安静時の刺すような痛みを感じた場合は、医師の診察を受けましょう。また日頃から水素治療を受けて、体内で活性酸素が増えるのを防ぐことも効果的です。