脳梗塞の前触れと言われる一過性脳虚血発作の特徴

一時的な脳梗塞！脳の血管が詰まる一過性脳虚血発作の恐怖の特徴

一過性脳虚血発作という病名を知っている人は、一般人にはほとんどいないでしょう。
しかし、脳梗塞という病名なら誰もが知っているはずです。
この一過性脳虚血発作とは、ごく短時間における脳梗塞ということができます。

つまり一過性脳虚血発作は非常に危険な病気です。
今回は、一過性脳虚血発作の特徴について見ていきます。

一過性脳虚血発作においては、以下のような症状が起こります。

一過性脳虚血発作の症状

また、これらは24時間以内に完全に収まります。
このごく短時間のうちに症状が消えてしまうというところに、一過性脳虚血発作の特徴があります。
しかし、これらの症状は脳梗塞によって起きる場合と同じ仕組みで引き起こされています。

つまり一過性脳虚血発作は脳梗塞の前触れということができるのです。
一過性脳虚血発作については、症状が24時間以内に消えてしまうことから多くの人が「自分が疲れているだけだ」「調子が悪いだけだ」と病院で診察を受けずに放置してしまいます。

そして、最終的に脳梗塞で倒れることになるのです。
それを避けるためにも一過性脳虚血発作に対して正しい知識を持ち、症状が出た時点で迅速に診察を受ける必要があるでしょう。

一過性脳虚血発作の原因は、脳梗塞のものと同じです。
つまり脳の血管や、頸部にある動脈が詰まることによって、脳の一部の機能が失われてしまうのです。
しかしながら、一過性脳虚血発作においては、血管が詰まっている時間が短いことから脳の機能が失われるのも一時的となります。

ただし一時的にとはいえ脳に酸素や栄養を送る血管は確かに詰まっていたのです。
このように一過性脳虚血発作については、体の中で起こっていることは重大であるにもかかわらず症状が短時間かつ軽症であることから、病気の存在を見過ごしやすい恐れがあります。

一過性脳虚血発作は短時間の脳梗塞であるということをしっかりと認識しておいてください。
そうすることで、症状が表れた際にすぐに脳の病気について専門の検査をすることができる病院に行くことができます。

繰り返しますが一過性脳虚血発作は短時間とはいえ脳梗塞なのです。
軽い症状であっても絶対に放置しないように気をつけてください。

まとめ

このように、一過性脳虚血発作は症状こそ短時間でおさまりますが、体の中では脳梗塞と同じ状態が起きています。つまり非常に危険な病気ということです。手足の痺れが24時間で消えることから病院にいかず、最終的に脳梗塞になって寝たきりもしくは死亡してしまう場合も少なくありません。

また逆の視点から考えると、予兆の少ない脳梗塞を知るための前触れとしても評価することができます。高血圧であったり高脂血症であったり、血管に対して異常を抱えてる人は、いつ一過性脳虚血発作が起きてもおかしくありません。日頃から注意していきましょう。