VDT症候群について
ITの進歩とともに、私たちはパソコンやスマートフォンなどを長時間目にすることが多くなってきています。
当然このような生活は目に過度な負担をかけてしまい、眼精疲労や目の違和感といった目に関する症状を引き起こしてしまいます。
また、目だけではなく、全身や精神的な部分にも悪影響を及ぼす可能性があります。
とは言え、現代の生活環境からパソコンやスマートフォンを見ること無く生活するのは難しく、仕事やプライベートにおいて切っても切れない存在となっていますので、しっかりと理解をして日常生活を過ごして行くことが大切です。
VDT症候群とは
VDTとはVisual Display Terminalの略で、パソコンやスマートフォン、携帯電話、テレビゲームなどのデジタル機器の表示画面のことを指します。
VDT症候群とはVDTを使った長時間の作業や、集中的に画面を見ることによって、目や身体、精神面に影響を及ぼす病気のことで、別名テクノストレス眼症とも言われています。
厚生労働省の調査によると、VDTの作業に対して、労働者の4割近くがストレスを感じていると答えていて、7割近くが身体的な疲労や症状があると感じていることが分かります。
また、身体的な疲労や症状があると答えた人のうち、9割以上の人が目の疲れや痛みを感じていて、7割以上の人が首・肩の凝りや痛みを感じているとされています。
この調査は平成20年に行われたもので、10年前に比べて現在ではますますスマートフォンへの依存度は高まって、中には1日のうち7時間以上もの時間をスマートフォンの画面を見ているといった人も増えてきています。
更に、仕事においてもパソコンの画面を1日中見ていなければならない人も増えていますので、仕事ではパソコン、プライベートではスマートフォンと日常生活において寝ている時以外はほとんどVDTに接している人も少なくないのではないでしょうか。