脳圧が上がりにくい正常圧水頭症とは

正常圧水頭症(iNPH)について

正常圧水頭症(iNPH)は脳圧が上がりにくい水頭症で、脳脊髄液が溜まることで様々な障害を起こします。

認知症と似ている症状がいくつか出ますが、正常圧水頭症は治療で改善出来るので、早期に発見することが重要となります。
ここでは、正常圧水頭症(iNPH)の症状や原因を説明します。

正常圧水頭症の原因

水頭症では脳圧が上がりにくくなるため、脳脊髄液が溜まり障害を起こします。

毎日頭の中では脳脊髄液というものが作られていて、この脳脊髄液は頭の中を巡って最終的に吸収されます。
脳脊髄液の循環、または吸収に障害が起こった結果、脳室の異常拡大が生じて脳を圧迫してしまい障害を起こす、小児・成人を問わず発生し得る病態となります。

正常圧水頭症の治療

正常圧水頭症には、クモ膜下出血頭部外傷髄膜炎などの、何かしらの病気から併発する続発性正常水頭症と呼ばれるものと、原因がわかりにくい特発性正常圧水頭症と呼ばれるものがあります。

正常圧水頭症の約50%は原因が明確ではないといわれています。
高齢者に多く見られる水頭症は特発性正常圧水頭症になります。

正常圧水頭症でよく見られる症状は、その他の認知症と症状が似ているので詳しい検査をしなければ正しく診断されていないことがあります。
正常圧水頭症で起こる認知症は、アルツハイマー型などと異なり、治療で改善出来る可能性があり早期発見が肝心です。