最後に、医療機関で受けられる水素治療について、花粉症に効果の高いものをご紹介します。
花粉症の改善の項でもご紹介したように、水素を直接体に取り入れる治療をするのですが、その治療法としては水素吸入・水素点滴が挙げられます。
水素吸入とは、水素ガスを酸素と共に吸って体内に取り入れる治療法です。
しかし、酸素と水素が合わさることで爆発する危険性もあり、爆発しない割合で水素吸入器を開発する必要がありました。
各医療機関によって、使用している水素吸入器は異なりますが、おおよそ水素70%:酸素30%程度の割合のものが多いです。
こちらの吸入器を通院時に1時間程度使用することで、呼気で水素が漏れることを想定したとしても、十分な量の水素を補給できるのです。
また、水素吸入器はセルフケア用のものも開発されているので、重度の花粉症に悩む方は気になるところでしょう。
水素を発生させる方法の中では、医療用として使われている「加熱蒸気分解法」による吸入器が最も安全性が高いですが、かなり高価なものなので手が出しにくいかもしれません。
そのため、自宅用として利用するのならば、電気分解を使うものが一般的になっています。
セルフケア用の水素吸入器の場合の注意点としては、純粋な水を電気分解したいので、専用水・もしくは浄水器で綺麗にした水を使用することです。
水道水や不純物が含まれていることで、他の反応が引き起こされて、体へ悪影響を及ぼすことにもなりかねません。
また、セルフケア用の水素吸入器には、水素水精製の機能がついたものが多いです。
その場で電気分解して飲む形になるため、市販の水素水のように缶の外に水素が逃げてしまい、十分な水素を補給できない点を少しでも防止できるのでしょう。
さらに、医療機関でしか受けることができない治療として「水素点滴」が挙げられ、別名では「飽和水素水点滴」とも呼ばれます。
水素点滴とは、点滴の中に水素ガスを溶け込ませることで、血液中に水素を取り入れる治療法です。
水素点滴をし始めた最初のうちは、普通の呼吸同様に呼気から二酸化炭素のみが出てきます。
しかし、体内の悪玉活性酸素を除去し終わった後には、呼気から水素が混ざって排出される仕組みになっています。
ただ問題点としては、大規模に臨床実験された治療法ではないため保険適応外で、施術に多くのコストがかかることです。
一度の水素点滴で完治するわけではなく、週に1回程度継続して通院する必要もあります。
時間とお金に余裕がある方向きの方法だと言えるでしょう。