予兆に気を付けて!言語障害、記憶障害など脳梗塞の重篤な症状
脳梗塞は脳の血管が詰まることにより、脳細胞が死んでいく恐ろしい病気です。
また脳梗塞は日本人の死因の第3位である脳血管疾患の大部分を占める病気であり、日本人にとって非常に身近な病気でもあります。
今回の記事では、このような脳梗塞の具体的な症状についてみていきましょう。
脳梗塞を予防するためには、日頃から血管の健康に配慮した生活が重要ですが、あらかじめ症状‘を知っておくことで、いざというときの対処を早くすることができます。
脳梗塞の予兆
脳梗塞のイメージには、突然起こるというものがあるでしょう。
突然ばたりと倒れて、病院に運ばれても手遅れになってしまうというものです。
しかし、脳梗塞にも予兆のある場合があります。それが「一過性脳虚血発作」です。
一過性脳虚血発作とは、脳に十分な血液が行き届かなくなることにより、下記のような症状が表れるものです。
- 失語症
- ろれつが回らない
- 半分の視野が欠ける
ただし、これらの症状は多くの場合、数十分でおさまってしまいます。
そのため見過ごされることが多くなっているのです。
これらの症状は脳梗塞の予兆なので、感じた場合は直ちに医師の診察を受けてください。
脳梗塞の症状
繰り返しになりますが、脳梗塞はすでに脳の血管が詰まり、脳細胞に障害が発生している状態です。
そのため、原則としては一過性脳虚血発作のように短期間で症状がおさまるということがありません。
脳は部位ごとに様々な機能を有しておりますが、脳梗塞により脳の細胞が壊死することで、その部位が担当していた機能が失われてしまうのです。
脳梗塞を発症してしまった場合の症状は以下のとおりです。
- 麻痺
- めまい
- まっすぐ歩けない
- 言語障害
- 視野の欠落
- 文字が書けない
- 服が着られない
- 左右がわからない
- 記憶障害
- 性格が変わる
脳という人体の中で最も高機能な器官の細胞が死ぬため、脳梗塞による症状は実に様々であり、そのどれもが重篤なものです。
このように脳梗塞は日常的な行動ができなくなることにつながる様々な症状を発します。そのため、脳梗塞は予防に取り組むことが何より大切です。
また一過性脳虚血発作という脳梗塞の予兆に注意することも重要です。一過性脳虚血発作は短時間でおさまるものも多いため、「疲れているのかな…」と放置せず、すぐに病院に赴く必要があります。そうすることが回復不能に近い重篤な脳梗塞のダメージを回避することにつながります。