後遺症回復を目指す!脳梗塞の症状を改善するリハビリの2つの段階
脳梗塞により脳の細胞が壊死すると、その部位が担当していた身体の機能が失われます。
そのため脳梗塞は恐ろしい病気であり、また後遺症も起こる恐れが高くなっているのです。
今回は、そんな脳梗塞の改善について見ていきましょう。
具体的には、脳梗塞によって起こってしまった後遺症を改善するリハビリテーションについて解説していきます。
二つの時期のリハビリテーション
脳梗塞のリハビリについては、以下の2つの段階に分けることができます。
- 急性期
- 回復期
急性期とは脳梗塞が起こった直後の段階を指し、脳梗塞の再発などについて大きな注意が必要となる期間です。
これに対して回復期とは、脳の状態が良い方向に安定し、そのことによって後遺症に対する直接的なリハビリを行うことができる期間を指します。
また、脳梗塞についてのリハビリはなるべく早く開始されるのが普通です。
現代であれば、入院翌日からリハビリを開始することも珍しくありません。
このようになるべく早くリハビリに着手しなければ、それだけ身体機能の回復の可能性が低くなってしまうためです。
急性期のリハビリテーション
急性期のリハビリは病院において、1ヶ月を目安として行われます。
そして、急性期のリハビリの目的は関節が固まってしまうことや筋力が低下することを避けるところにあります。
つまり、後遺症そのものに対処していくというよりは、最低限の身体機能保持しようという目的で行われるのです。
そのため、急性期のリハビリにおいては、間接を動かしたり、筋肉を使ったりする単純な動作が中心となります。
無理のない動作によってこれ以上身体機能が損われることを避け、同時に脳梗塞を安定させる期間が急性期です。
回復期のリハビリテーション
回復期のリハビリは病院で行うことができるのは原則として発症から2カ月間だけです。
その後は退院し、デイケアやリハビリに特化したデイサービスを用いてリハビリを継続していきます。
回復期のリハビリは、急性期のものと違い、脳梗塞によって起こった後遺症に直接的にアプローチしていきます。
手をうまく使うことができなくなった場合は手を用いてゆっくりと食事を行う動作を繰り返し、言語障害が起きた場合は言葉を取り戻すためのリハビリが行われます。
回復期のリハビリには、ある意味終わりがありません。
脳梗塞の発症から2ヶ月後に病院を退院した後でも、継続的にリハビリに取り組むことで、後遺症を改善していくことができるためです。
以上のように、脳梗塞の改善は主にリハビリテーションを用いて行われます。リハビリには急性期のものと回復期のものがあり、それぞれ目的が異なります。
リハビリには長い期間が必要となり、強い気持ちや根気が必要となります。そのため、脳梗塞は日頃から水素治療を受けるなどして、動脈の状態を健康に保つことで予防していくことが最も適切です。