老化が原因による飛蚊症
60歳以上の3人に1人が飛蚊症だと言われています。
視覚機能(目の構造と働き)・目の見える仕組みによれば、目の中には、硝子体という眼球の大部分を占める無色透明でゼリー状の組織が水晶体と網膜の間にあります。
浮遊物が見える原因
硝子体は、光や目の中の代謝物の通り道で、眼球の内圧と形状を保つ働きがあります。
歳をとると硝子体は濁ってくるために、光が目の中に入った時に影になってしまい、黒い点や虫、糸くずのようなものが飛んでいるように見えます。
硝子体剥離の原因
飛蚊症の原因として最も多いものが硝子体剥離(しょうしたいはくり)です。
この硝子体剥離の原因として、老化現象があります。
しかし、最近ではスマホやパソコンのブルーライトにより若い人でも硝子体剥離が起こると言われています。
ブルーライトは人間が見ることができる光の中で最も短い波長なので、目の奥の網膜まで到達してしまうので負荷をかけてしまいます。
iPhoneのナイトシフトモード、Androidのブルーライト軽減フィルターも、こういった目のトラブルが多いために開発されたものです。
老化と硝子体剥離
正常な状態では硝子体とその奥にある網膜はぴったりくっついていますが、老化とともに剥がれてしまいます。
これは白髪やシワができるのと同じでなかなか予防は難しいすが、前述の通り活性酸素を除去することで軽減することは可能です。
近視が原因による飛蚊症
健康な人の目の眼球はほぼ真ん丸ですが、近視の人の目の眼球は楕円形で、近視でない人と比べると硝子体の奥行が伸びています。
そして、ゼリー状の硝子体は老化や近視により収縮してしまうので硝子体と網膜とは離れてしまいます。
この硝子体と網膜の接着部分は一つの輪っか状なのですが、その輪っかが剥がれることにより硝子体が濁り(硝子体混濁)、その濁りに生じる影が飛蚊症の原因となるのです。
飛蚊症で見える輪っかはそのうちくずれて幾つもに分かれていくので、最初は一つの大きな黒い輪のようなものだったのが、やがて小さな幾つもの黒点にかわり、位置も変わって徐々に少なくっていずれ気がつかないレベルになります。