では年をとることでなぜ水晶体が白く濁っていくのでしょうか。
白内障の原因を正しく理解することで、加齢とは別の原因によって進行する白内障を見分けることができ、適切な治療を早い段階で施すことができるようになります。
まずは加齢によるものかを見分けよう
眼球の内部には水晶体というレンズのようなものが存在します。
網膜に届く光の全ては水晶体を通ることになっているため、水晶体が濁るとそれだけ視力が低下するのです。
これが白内障です。
ではなぜ水晶体が濁っていくのでしょうか。
水晶体は薄い膜に包まれて存在していますが、その膜の中に存在する水晶体上皮細胞は時間とともに増殖していきます。
そして細胞の増殖によって水晶体の厚みが増すと、それだけ水晶体が濁っていくということです。
これが加齢による白内障の原因です。
加齢による白内障は、60代を超えたあたりから徐々に進行していくことが多くなっています。
つまり、20代などの若い頃に白内障の症状が進行している場合は、加齢以外の部分に原因が存在するということがわかるのです。
白内障は糖尿病とアトピーによっても発症する
若い時期の白内障の原因としては糖尿病とアトピーがあげられます。
この中でアトピーは、なぜ白内障につながるのか明確な因果関係が未だ解明されていません。
しかしながら統計的な結果として、アトピーを発症した人の多くが白内障を発症しているといったデータが存在するのです。
そのため、アトピーと白内障は関連づけて考えられています。
アトピーによる白内障を見分ける手段としては、目の中心部分から濁っていくといった点が挙げられます。
加齢による白内障は目の外側から濁りが発生しますが、アトピーは逆であり、目の中心部から濁るのです。
糖尿病と白内障の関係については、糖分が水晶体に蓄積することに具体的な原因が存在します。
糖尿病とは血中の糖分濃度が非常に高い状態を示しますが、この糖分が水晶体にも蓄積してしまうのです。
水晶体自体に血管がないため、水晶体の中の糖分が流れるということはありませんが、細胞からしみ出した糖分が水晶体に蓄積していき、それが濁りを発生させ、視力を低下させるのです。
糖尿病による白内障については原因がわかっているため、当分の摂取を控えることで解決することができます。
また糖尿病による白内障についてもアトピーによる白内障についても、細胞の破壊を守るための水素治療に一定の効果があります。
[aside]まとめ白内障の原因は大きく分けて3つです。加齢によるものは予防が難しいですが、アトピーおよび糖尿病を原因となるものは水素治療によって予防していくことができます。
そのため白内障の上場がある場合は、それが加齢によるものか否かを判断することが第一となります。20代、30代というあまりに若い状態での白内障は加齢によるものではないことが多くなっています。
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