重症化するとバイパス手術が必要な心筋梗塞

最悪の場合はバイパス手術が必要!心筋梗塞に対する3つの治療法

心筋梗塞は激しい痛みを伴い、命を脅かす重大な病です。
現に日本人の死亡の原因となっている心臓病の半分が心筋梗塞と重大な狭心症によるものです。

では心筋梗塞を発症してしまった場合、どのような治療を受けることで心筋梗塞を治すことができるのでしょうか。
今回は心筋梗塞の治療方法について紹介します。

ただし、1つ頭に入れておいてほしいのは、心筋梗塞は発症してから治療するよりも、日ごろの生活中で予防していく方がはるかにリスクは少ないということです。
心筋梗塞の治療は最後の手段であると考えてください。

心筋梗塞の治療法

心筋梗塞の治療方法と狭心症の治療方法には共通する部分があります。
どちらも心臓の筋肉に血液を送り込む冠動脈の状態が悪くなる病気であるためです。

しかしながら、心筋梗塞狭心症よりも重度のものであるため、狭心症に比べて高度な治療が用いられることも多くなっています。
心筋梗塞の治療方法としては以下の3つが代表的です。

薬物療法

狭心症の治療に比較的よく用いられる薬物療法ですが、軽度の心筋梗塞についても用いられる場合があります。
軽度の心筋梗塞のでは、薬を飲むことによって血栓を溶かし、血液の流れを確保する目的で行われます。

しかしながら心筋梗塞自体は冠動脈が既に詰まってしまっている病気なので、薬物療法だけでは間に合わない場合も少なくありません。
そのような場合は後述するカテーテル治療バイパス手術を行うことになっていきます。

冠動脈カテーテル治療

冠動脈カテーテル治療は心筋梗塞の代表的な治療法です。
これはその名の通り冠動脈の中にカテーテルという細い管を挿入し、詰まってしまった動脈を開通させるものです。
器具を挿入して血管を無理やり広げるため、血流を改善する効果が高いところに特徴があります。

ただし麻酔を用いた手術を行う治療であるため、一定のリスクは存在します。
しかしながら 後述するバイパス手術と比べると体への負担は高くありません。冠動脈カテーテル治療は中程度の心筋梗塞においてよく用いられるものです。

バイパス手術

バイパス手術は心筋梗塞を治療する最後の手段ということができます。
こちらは、薬物療法や冠動脈カテーテル治療では冠動脈のふさがりを改善することができない場合に用いられます。
バイパス手術というものは、本来の冠動脈とは別に新たな血管を人工物によって作る手術を指します。

つまり人工的な冠動脈を作り、その中に血液を通して心臓の筋肉に栄養や酸素を送りこもうという手法です。
バイパス手術は効果の面では、心筋梗塞に対して非常に高いものがあります。

詰まっている血管が複数あった場合においても、新たな血管を使って心臓を通常通り働かすことができるためです。
しかしながら、カテーテル手術と違って、胸をメスによって切り開いて行う大がかりな手術であるため、体への負担は非常に高くなっています。

動脈硬化の血管はどんな状況なのか

まとめ

このように心筋梗塞については、薬物療法が用いられる場合もありますが、それは心筋梗塞が軽度の場合のみです。基本的にカテーテル手術やバイパス手術を用いて心筋梗塞を治療してことになるので、体に大きな負担がかかります。

そのため心筋梗塞は日々の食生活を見直したり、定期的に水素点滴を受けたりすることで事前に予防していくことが最も適切なのです。