住環境が変わったことが影響
生活環境の変化では、昭和40年代ぐらいから大気汚染が進み住民がそれまでの日本家屋から鉄筋コンクリートのアパート、マンションへと移行しています。
それまでは日本の家屋は木造建築で、冬でも隙間風があるような作りの家がほとんどでした。
夏はガラス戸を開け放した縁側で涼むなどという風景が見られたのですが、鉄筋コンクリートで窓はアルミサッシ、夏は冷房をつけて窓も開けないという暮らしに変わったのです。
隙間風はないけれど、ダニが発生しやすい環境を作ってしまいました。
またダニが問題になるとダニばかり研究して、それだけ取り除けばアトピーが良くなりますという先生も出てくるようになりました。
しかし、それだけでは良くなるかというとそうではありません。
外からのアレルゲンには建築資材からの合成洗剤、シャンプーまで生活用品のあらゆるものが関係していると言っても過言ではありません。
もともと現代文明に毒された食べ物で弱った身体ではとてもこのようなアレルゲンに打ち勝つことはできないのです。
日本人はいままでずっと伝統的な食べ物を食べ続けてここまで来たのに、わずか40年くらいで食事内容をガラッと変えてしまったわけなのでその反動が出ない訳はありません。
アトピーやアレルギーは、こうした食べ物や生活環境の変化が産んだ病気なのです。
ですから、食べ物や生活環境を全く変えないで薬だけで治そうと思っても無理なのです。
メディカルスキンケアとセルフスキンケアを50%ずつ、そして薬物による治療と生活環境のアレルゲンの関わり方や避け方を50%ずつ気をつけることが改善につながります。
私たちは頭の先からつま先までアレルゲンに囲まれている
私達の身の回りにあるアレルゲンは頭の先からつま先までたくさんあります。
最も身近なものは自分自身の髪の毛です。
顔に覆いかぶさるだけでアレルゲンとなるため、女性でアトピーの人は必ず髪を縛るか外巻きにしましょう。
頭部、顔面で次に多いのが化粧品、石鹸です。
身体では衣服やアクセサリー、洗剤、手足では指輪やゴム手袋、靴下などがあります。
この様にたくさんの生活環境アレルゲンにどのように対処していけば良いのか詳しく説明していきます。