正常圧水頭症の検査内容と診断について

正常圧水頭症の検査と診断

気付く症状があればすぐ受診しましょう

正常圧水頭症は、早期に発見して治療すれば症状が改善すると言われています。

歩き方がおかしかったり、うつ病のような症状があったり、尿失禁をしたりするなど、気づいた症状があれば受診をするようにしてください。

このような症状があったら要注意

  • 足元がふらつく
  • よく転ぶ
  • すり足で歩く
  • 表情が乏しい
  • 1日中ボーッとしている
  • 物忘れがひどくなった
  • トイレが近くなった
  • 尿意を我慢できなくなった

上記いずれか1つでも気付いたらすぐに医師に相談しましょう。
なお、これらの症状は急に悪くなったりゆっくり進行したりしますが、見逃さないように注意深く観察して専門医を受診して早期診断・早期治療できるようにしましょう。

受診は検査設備がある脳神経外科・神経内科へ

受診するのは脳神経外科が良いとされています。
歩行障害の症状がある場合など、事前に気づいた点をを医師に伝えましょう。

CTやMRI、髄液タップテストなどが行われます

検査は脳室という脳の内部にある腔所(臓器を収納する場所)が大きくなっているかなどをCTMRIなどで確認します。

実はアルツハイマー型でも脳室は大きくなるので診断が難しいケースもあります。
その場合は腰椎から髄液を少し抜いてみて症状が良くなるかを見る髄液タップテストと言われる検査をします。

髄液タップテストは、背骨から比較的細い針で髄液を抜く(腰椎穿刺)検査になります。
髄液をゆっくりと30ccほど抜くのですが、早い人ではこの検査から1時間後に歩きやすくなる方もいます。

これらの検査は2~3日の入院が必要になる事があります。