狭心症に関するQ&A
いざ自分や家族が狭心症の治療をはじめるとなったら、迷うことがいろいろ出てきます。
狭心症に関するさまざまな質問と解答をご用意しました。
Q.タバコやお酒は完全にやめないとダメ?
お酒は少量なら大丈夫でしょうが、主治医と相談をしましょう。
タバコは百害あって一利なしです。
タバコは百害あって一利なしです。
症状が安定しいていれば、適度のアルコールは大丈夫かと思いますが、まずは主治医に相談し、どのくらいの量までならOKなのか確認してください。
タバコを長年吸ってきた方の中には、今更禁煙しても遅いと考える人もいるようですが発症リスクを大幅に下げることができます。
食生活も大きく影響しますので、肉を控えて魚と野菜中心の生活を心がけましょう。
Q.糖尿病を患ってますが、ステントでも治せますか?
糖尿病の方はバイパス手術をおすすめします。
糖尿病の方は、動脈硬化が進みやすく、血管の炎症が全体に起こっている可能性が高いため、バイパス手術が有効です。
複数の狭窄が出ている場合や、動脈硬化がひどい場合も、予後を考えると、バイパス手術をすることが多いと思います。
長い目で見て高い効果を期待できます。
糖尿病の方は、動脈硬化が進みやすく、血管の炎症が全体に起こっている可能性が高いため、バイパス手術が有効です。
複数の狭窄が出ている場合や、動脈硬化がひどい場合も、予後を考えると、バイパス手術をすることが多いと思います。
長い目で見て高い効果を期待できます。
一方ステントは、気になる症状をすぐ取り除きたい場合に手軽な、局所療法だと考えるとわかりやすいでしょう。
例えば心筋梗塞で病院に運ばれた状況であれば、ステントが有効です。
心筋梗塞の死亡率は20%くらいですが、その確率が格段に下がります。
Q.カテーテルの治療時間はどれくらい?
治療は30分〜1時間ぐらい、入院は2〜3日です。
平均すると治療時間は30分〜1時間くらい、入院は2〜3日ですから、患者さんへの負担は軽いといえます。
平均すると治療時間は30分〜1時間くらい、入院は2〜3日ですから、患者さんへの負担は軽いといえます。
治療は局所麻酔で行い、患者さんは意識がある状態です。
カテーテルは大腿動脈から挿れる場合もありますし、ひじの動脈から挿れる場合もあります。
挿れてから心臓の冠動脈に達するまでの時間は5〜10秒ぐらいです。
Q.バイパス手術の成績は?
オフポンプ方式の普及で死亡率は1%〜0.5%に半減しました。
死亡率と聞くとビクッとされるでしょうが、日本の心臓血管外科の成績は米国以上で、欧米の外科医が「日本に学ばねば」と言っているほど、世界の先端をいくレベルです。
予定したバイパス手術において、ベストを尽くしても亡くなるケースは、かつて1%以下でしたが、人工心肺を使わないオフポンプ方式の普及によって0.5%に半減しました。
この数字は、心臓以外の病気がある方も含めたものです。
一般の方はほとんど元気になれると考えていいでしょう。
死亡率と聞くとビクッとされるでしょうが、日本の心臓血管外科の成績は米国以上で、欧米の外科医が「日本に学ばねば」と言っているほど、世界の先端をいくレベルです。
予定したバイパス手術において、ベストを尽くしても亡くなるケースは、かつて1%以下でしたが、人工心肺を使わないオフポンプ方式の普及によって0.5%に半減しました。
この数字は、心臓以外の病気がある方も含めたものです。
一般の方はほとんど元気になれると考えていいでしょう。
Q.医師によって治療効果が違うことはありますか?
「患者とともに生きる」という姿勢を持った医師を見つけましょう。
これは狭心症に限ったことではありませんが、患者さんとともに生きる姿勢があるかどうかは、医師の重要な資質です。
偉ぶらず、謙虚な態度で、よく患者さんの話を聞き、一緒に考えてくれる、そんな医師を見つけられるといいでしょう。
これは狭心症に限ったことではありませんが、患者さんとともに生きる姿勢があるかどうかは、医師の重要な資質です。
偉ぶらず、謙虚な態度で、よく患者さんの話を聞き、一緒に考えてくれる、そんな医師を見つけられるといいでしょう。
Q.医学知識がない患者が治療方針について意見を言って大丈夫?
患者さんはチーム医療の仲間です。
「医者は医学知識があるから患者より偉い」とか「医療のことはよくわからないから、先生に全部任せよう」という考えは良くありません。
狭心症の治療には、みんあんで協力する「チーム医療」が大切で、患者さんはチームの主役、医師は治療のガイド役です。
もちろん医師は、高いレベルの医療を提供するために勉強を続けなければいけませんが、病気を治すのは患者さんの生命力だということを忘れないで下さい。
ですから患者さんもチームの仲間として自身と責任をもって治療に取り組みましょう。
「医者は医学知識があるから患者より偉い」とか「医療のことはよくわからないから、先生に全部任せよう」という考えは良くありません。
狭心症の治療には、みんあんで協力する「チーム医療」が大切で、患者さんはチームの主役、医師は治療のガイド役です。
もちろん医師は、高いレベルの医療を提供するために勉強を続けなければいけませんが、病気を治すのは患者さんの生命力だということを忘れないで下さい。
ですから患者さんもチームの仲間として自身と責任をもって治療に取り組みましょう。